山形 駅 から 赤湯 駅
さあ、金メダルへフルスイング! 柳田悠岐 (ソフトバンク)が、28日の五輪初戦を前に行われた27日の練習で「強振準備」を整えた。 悪天候のためブルペンで行われた打撃練習では、全24スイングの終盤に雄たけびを上げた。「強く振る感じで振りました」。球宴で違和感を覚えた右脇腹の不安一掃をアピールした。 台風8号の影響で降り注いだ雨は侍の練習時間にはやみ、五輪仕様に装飾されたグラウンドで野手陣はノックを受けた。「広いなと思いました。晴れてくれて良かった」と柳田。本番の舞台を直に確認できたことはプラス材料だ。 守備練習を終えた柳田は外野陣で一足早くブルペンに移動し、黙々とティー打撃。後から来た吉田正に「めっちゃ、打ち込んでますやん!」と驚かれ、強化合宿中に振り込めなかった大砲は「状態を上げたいから」と本音を口にした。 日本の金メダルラッシュに「やっぱりどの競技も面白い」と興奮気味。自らも「メダルを取りたい」と本番を前に決意を新たにした。(鎌田真一郎)
現在、ソフトバンクの 柳田悠岐 は、打率.374(リーグ2位)、本塁打17(同5位)、盗塁16(同3位)と初のタイトル奪取はもちろん、史上9人目のトリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)も十分可能な位置につけている(成績はすべて7月13日現在)。トリプルスリーといえば、かつて本人から聞いた言葉が印象に残っている。 西武・秋山翔吾とハイレベルな首位打者争いを繰り広げている柳田悠岐 5年前の秋。ソフトバンクからドラフト2位指名を受けた数日後、広島経済大学のグラウンドで取材した時のことだ。地方リーグながらずば抜けた身体能力を持ち、当時、日本ハムの「糸井嘉男(現・オリックス)二世」と呼ばれていた男に、「将来はトリプルスリーを狙いたいか?」と聞くと、柳田からこんな答えが返ってきた。 「3割、30本、30盗塁より...... 僕は1番という打順が好きで、1番やのにホームランが37本! でも、打率は2割7分みたいな...... そんな選手になりたいです。そっちの方が格好よくないですか?」 さらに、プロフィールの確認のために身長と体重を聞くと、「身長は187. 2センチ、体重は89. 8キロ」。50メートル走のタイムと遠投についても「50メートルは5秒94で、遠投は調子がいい時で125メートルです」と、とにかく細かい数字を出してきたのだ。 この時、柳田悠岐という選手の個性に触れたような気がした。それと同時に、プロでの活躍の予感が広がったことも確かだった。
全パ対全セ 5回裏全パ1死一塁、左前安打を放つ柳田(撮影・上田博志) <マイナビオールスターゲーム2021:全パ4-5全セ>◇第1戦◇16日◇メットライフドーム 全パのソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が、3年ぶり球宴でフルスイングを披露した。 オールスター常連の柳田は、前回19年は故障中のため出場できず、今回はファン投票、選手間投票のダブル選出で返り咲いた。 今季レギュラーシーズンでは1度もない「1番中堅」で先発。まずは全セ先発の巨人高橋に対し、豪快に振っていった。初球見逃しのあと、2球続けてファウル。最後は外角変化球に体勢を崩されながら、左翼へ大きな飛球を放ち柳田らしさを見せた。3回無死では巨人戸郷に空振り三振。2打席凡退で迎えた5回1死一塁では、DeNA三嶋から火の出るようなライナーで左前に運び、18年の第2戦以来となる快音を響かせた。 他球団の選手たちとも積極的にコミュニケーションを取り、阪神佐藤輝についても「サトテル、(映像)見てます。なんであんなに飛ぶんかな、と研究しています」と興味津々。「オールスターという舞台では、超一流選手が同じチームとなって戦うので、とても刺激になり楽しかったです。やはり、オールスターに出場できることは最高です」と久々の舞台を楽しんだ。